私が医学図書館員になるまで

なったとは言ってない

第22回日赤図書室協議会公開講座に参加しました

先日、日赤図書室協議会さんの公開講座におじゃまして来ました。

平成27年 第22回 日赤図書室協議会研修会・総会 | 日赤図書室協議会

下記の4名の講師による豪華な共演でした。

図書館におけるマナーと相手に届くコミュニケーション
講師:藤田菜穂子(クリアコミュニケーション 代表)

図書館の広報:PRを考える・図書館の魅力を伝える
講師:仁上幸治(図書館サービス計画研究所 代表)

病院司書としての文献検索:基本のおさらいと状況に合わせた対応のあれこれ
講師:小嶋智美

研修医へのわかりやすいデータベース利用指導法
講師:南郷栄秀(東京北医療センター

受講を決意したのは、小嶋さんと南郷先生がお話しされるということでこれは行かねばと思ったからでしたが(仁上さんはこっちから参加しなくてもお話を聞く機会は多いので…)、終わってみればどの講演も大満足で参加してよかったです。

はじめの藤田先生の話は、マナー講座のようなものを想像していたら「バイタリティのサイクル」と「インテンショナルメッセージ」についての紹介でした 。バイタリティのサインは後輩や学生の動機づけに使えそうだし、インテンショナルメッセージは上司や息子への自分の希望の伝え方に超役立ちそうと思いながら聞いていました。藤田さんとはその後お昼をご一緒して、身上調書の文面までアドバイスいただいてしまった(笑)。

こちらは藤田さんから聞いたオススメの本。 

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仁上さんからは、病院図書室にお勤めの方は一人職場の人が多いということで、「ひとり職場の有利さを活かす:決断と実行は自分しだい」というタイトルの講演。内容はいつものお家芸。というか仁上先生て多分10年くらいは同じこと主張していると思う。(その甲斐あってか)ここにきてようやく図書館員の側も変わってきた印象があるような。固定概念を打破して外へ出て、味方を作ってくる図書館員が増えて来たし、そういう人の方が評価されるようになってきた!?

一人職場の方が動きやすいでしょ?というのは私もそう思うけれど、その立場になると違うのかな? 別の参加者の方は「非常勤だしそこまでのモチベーションはない」とキッパリ断言していた。大きな組織だとやりたいことをやるためにはそれなりの手筈や戦略が必要になるけれど、病院図書室はそことは違う側面での悩みがありそうだ。
仁上さんご紹介の本で気になったのがこの2冊。

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小嶋さんにはまさに今の私の課題にドンピシャの話をしてもらった感じ。教員から持ちかけられたシステマティックレビューのための文献収集、自信がなくてもとにかく引き受けろということですね。「この話を聞いてやらない理由なんて言わせないわよ」という優しいプレッシャーを感じました。とりあえず代行検索サービス、上司に提案しよ…。自信がつくまで待ってたらいつまでも始まらないものね。

それから小嶋さんがこの世界に入って10年くらいというのに驚いてしまった。勇気が湧くと同時に、自分があと7年で現在の小嶋さんに追いつけるのか想像すると…(沈黙)。

最後の南郷先生はご著作やウェブサイトは拝見していたけれど、生で話を聞くのは初めて。弾丸トークで、ギャグが敷き詰められてて最高でした。自分がやってる研修医オリエンテーションもアウトラインは先生のとそんなには変わらないはずなんだけど、おもしろさとか説得力の点で大差で負けてる。オリエンテーションは春だけど、週明け職場に行ったら早速資料作ってみよ。

4つのプログラムそれぞれは一見違う方向性なのかなと思いきや、「伝える」という点ではリンクしあうところがあったような。自分の個人的な関心ごとにもマッチするところが多くて最初にも書いたけど参加してよかったと思いました。おしまい。