私が医学図書館員になるまで

なったとは言ってない

2016年の振り返り

このブログはすっかりご無沙汰になってしまっていたけれど、医学部図書館で2016年も働いていました。振り返ってみると、やりたいことをわりとやりたいようにやらせてもらえた1年だった気がする。人との新しい出会いは多くはなかったけれど、マイペースで物事に取り組めてそこそこ充実していた。イライラすることが少ない年だったように思います。

1月…あんまり覚えていない。年末年始にはhuluとレンタルDVDで「マッドマックス」や「冷たい熱帯魚」「シンシティ2」「ファイナルディスティネーション」シリーズなど怖めの映画を観て過ごしていた。休み明け早々に看護学科の学生さん向けの講習会で話した。昇給よかった。

2月…ワーキンググループで関わっていたプロジェクトが学内で表彰された。「上の人が応募した」感じだったので、中の人的には当時ちょっと冷めた感じではあった。「出せるはずの成果が出せていないのに」と考えていたところがあったと思う。もちろん祝ってもらえるのはありがたいことだし、いただいたお金でシステムの改修ができたりと、こんなふうに賞に応募するのも上の人の仕事の一つなのだろうと今では納得している。

3月…2015年にやった学生調査のこぢんまりとした報告発表など。比較的時間に余裕があった時期で、プレゼン資料を作るのが楽しかったように記憶している。依頼をいただいて某雑誌にちょこっと投稿したのもこの時期。ちょうどこのころ妊娠がわかったこともあって、来年度の仕事はセーブ気味にしていこうかと考える。とりあえず3つ入っていたワーキンググループを、1番未来に期待が持てそうで、自分のためにもなりそうな1つに絞ることにした。

4月…係長が4年連続で交代し、同僚も2人代わる。みなさん優秀なのでそんなにバタバタすることはない。わたしは初の雑誌業務。その他のルーチンは抑え目な業務配分。3年もいたくせに、どこに何があるのかを聞かれてもわからないことが多くて自分が嫌になる。ワーキンググループは学生協働で、ミーティングを重ねて前年度までとは方向性を変えようということになった。変えてうまくいくかはわからないけれど、これまでと同じじゃダメなことはわかっていたから。

5月…かねてからやりたいと思っていたイベントをやれそうなことに。報告類を上げてから産休に入れるよう9月の終わりから10月頭の開催を目指す。あんまり仕事をセーブできていない。属人的な仕事にならないようにとは思うけれどなかなか難しい。

6月…わたしは悪阻は軽い方なんだけど、それでもまったく普段と同じというわけにはいかない。匂いには敏感になるし、1日の疲れがあるせいなのか職場からの帰り道が特にしんどかった。ボーナスが「特に優秀な職員」だったけれど何が評価されたのかよくわからなかった。

7月…今年度前期は大学の制度で放送大学の授業を2科目受講していた。一つは学部授業「市民のための健康情報学入門」、も一つは修士科目の「ヘルスリサーチの方法論」。それぞれ市民向け、研究者向けの授業だけど、どちらも医学図書館員にとって親しみのある事柄が多いし、知っておくべきことが新たに学べた。立派な教科書が無料でもらえてありがたい。試験も無事通りました。医学図書館員的にはもう一つ、「代行検索サービス」を(自分の誕生日に)こそっとオープンさせました。論文を書く先生に、テーマに関する論文をピックアップするサービス。その後、サービスに申し込んできてくれた学生さん経由でゼミ単位の講習会を開くことになり、サービスの可視化はやはり大事だなと思う。

8月…日本医学図書館協会の「文献検索講習会上級」に参加するなど。旅費がおりて誰が参加する?という話になったとき、ほかのメンバーがまだ4ヶ月くらいのキャリアでどうかな?ということでわたしにチャンスがめぐってきた。ギリ安定期。出張時スマホを自宅に忘れてきてしまい暑い東京をさまようことに。私生活でも自宅の鍵をどこかで落とすなど、ボケボケしたできごとがいくつか続いた。

9月…世話人をやっている有志の勉強会が北海道図書館大会にポスター出展するので、その準備に口(だけ)を出すなど。勉強会はもうわたしなんかがいなくても多分回ってく。 やや心配な部分がないではないけど、いるメンバーでそのときの最善の形を目指して動いてくれるんじゃないかな。Firefoxに「ライフサイエンス辞書ツール」を今さらインストールして捗るなあと感動する。イベントの準備が佳境に。お腹が大きくて「もうすぐ産まれるの?」と聞かれることが続く。まだ2か月は産まれません。

10月…イベントが無事終わって、ユーロ安をいいことに子ども服を海外通販する。産休に入る2日前にSDに関する会で有志勉強会に関する発表、産休開始当日〆切のメルマガ寄稿など、自分が意外と仕事に対して欲深いのだなと思う。いなくなる前にできるだけポイント稼いでおこうと必死なのかも(自己評価が低いせいか)。自分の体とおなかの赤ちゃんが元気なおかげ。

11月…和痛分娩で入院と出産の日程が決まっているので、それまでに巣ごもり本能に従い、掃除したり赤ちゃんを迎える環境を整えたりと。和痛分娩自体はとてもよかったが、予想外に出血が多くて、産後に貧血で一瞬気を失った。

12月…生まれた後は夫が1ヶ月ほど育休を取ってくれたので、上の子の保育園への送り迎えやら、ごはんや洗濯はありがたくお任せし、わたしは新生児の世話に専念している。1人目のときから5年経っているのでいろんな勘が鈍っているし、わたしの体力も落ちているしで、なかなかしんどい。でも時間が立てばかわいく成長することを知っているので、まあなんとかなると思える心の余裕だけはある感じ。

こうして振り返るといかに周りの方々に助けられ、大目に見てもらっているかがわかる。2017年はたいそうな目標は立てられないですが、とりあえず保育園探して、年度途中で仕事復帰できたらいいなと思っております。